2018年 04月 05日
米朝交渉をアメリカの姿を暴くための契機とすること。 |
北朝鮮とアメリカの対話の流れが、トランプ大統領の中間選挙に向けてのパフォーマンス、政治利用で終わる可能性はある。
「世に倦む日々」氏の分析
「北朝鮮は中国の核の傘に入る - 金正恩の核放棄の意思決定は本物だ」
https://critic20.exblog.jp/29402562/
「金正恩はトランプの前で非核化宣言する - 米国と北朝鮮の思惑と戦略 」
https://critic20.exblog.jp/29409002/
私はアメリカに期待するものがないので、もっとシビアに捉えている。
北朝鮮が巧く情況ををコントロールできれば、アメリカが真に朝鮮半島の平和と、北朝鮮の非核化を、これまでも真に望んでこなかったし、これからも そのようなことに興味がないということを明るみに出すことができる。
米朝協議に向けた現在の国際間の交渉の中で、アメリカが他国と正常な関係を築く事ができない国家である事を、米朝直接交渉で浮き彫りにしていくための、前段階として利用しなくてはならない。
中朝、露朝、朝韓、EUとの会合の積み重ねをそのような、戦略の下に行う必要がある。
どのように北朝鮮が情報を出していくのか、それを中国、ロシア、韓国がどのようにカバーして、報道していくのかが極めて重要になる。
米朝会談の目的をなにより、アメリカの矛盾を明るみに出し、その国家の実態を世界に公知のものとしていく契機として、位置づける。
非核化と体制の保持は、副次的な議題という位置づけで構わない。
実際にアメリカは具体的、現実的な交渉はしない可能性がある。トランプ大統領一人の思いでは、平和条約交渉は動かないだろう。
会談後、アメリカと日本のメディアはトランプ氏が、どんな 曖昧で不誠実な対応をしようと、一方的に金正恩氏と北朝鮮に責任を転嫁するような報道をするだろう。
アメリカを中心とする西側陣営を、真っ当な人間集団と捉えてはならない。信頼から関わっていくことの出来る相手ではないのだから、その正体を暴いていく為に、労力は用いなければならない。徒労に終わらない為に。
ことを急げば不利になる、長期戦略が求められる。 おそらく、中国も、ロシアも、当事者である北朝鮮もそこは承知しているだろう。
それから、少なくとも日本政府は、米朝交渉が終わるまで、相手にしない事が肝心だ。
虚栄とデマで攪乱しか遣らないから。
ちょうど自作自演スクリパリ事件でのイギリスの反ロシアの様な有様。サイコパスになってる。
by hikari_1954h
| 2018-04-05 01:27
| 国際情勢【非公開)